家賃の値引き交渉テクニック

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ソファー

長く住んでいるからこそ

住宅に住んでいると、必ず年々劣化して行きます。
物は劣化ということから逃れることはできません。

住宅も新築であれば家賃は高い設定となるのは必然でしょう。
新築物件という価値があるのですから当然です。
ところが、住んでいる間に劣化して行くにもかかわらず、家賃は下がっていかないものでしょう。
ところが、アパートのようにいろいろと部屋があると、入居者を募るために、あとから入ってきた人のほうが家賃は低かったりすることも出てくるのです。

長く住んでいるのにもかかわらず、あとからくる人のほうが家賃は安いというのも、なんだか納得がいかないところでしょう。
実は家賃は交渉次第で値下げしてもらうことができますが、それを行っていないだけなのです。

家賃の値下げ交渉は正しい権利

家賃交渉ということは、契約中でなくても行うことができます。
これを借賃増減請求権と呼び、法律で規定された権利なのです。
借賃増減請求権では、付近の建物の家賃と比べて、どうもこれは不当であるといえるようなときには、いつでも請求できるとされていますが、特約で一定期間増額しないなどの事項がある場合には、こちらに従うことになります。
ですから、何も弱気におびえて請求する必要はありません。

では、いつ行えばいいのかといえば、交渉しやすい時期を狙うほうがいいでしょう。
そのチャンスは更新時に訪れるといえます。

なぜ更新時がいいのかといえば、この時には契約をし直すことになるからです。
中には更新は自動とされることもありますが、多くは2年で更新することになっていることでしょう。
契約を更新することになるのですから、この時に家賃の値下げ交渉をして、書類を作り直させるということは、とても理にかなっているといえるのです。

交渉するのに向いている時期を狙う

値引き交渉をするのですから、条件がなければいけません。
ただ家賃を下げてといっても相手にされないからです。

そこで、マンションなどなら、他の部屋が値引きされて募集されていないかチェックします。
これが一番のポイントとなるでしょう。
新しい募集が下がっているのですから、長く住んでいる人の家賃も下げさせる権利があります。

戸建てなどなら、周辺の家賃相場から逆算します。
変動していることがわかれば交渉の余地があるでしょう。
これは社会情勢などの条件も絡んできますので、常に情報を集めておく必要があるのです。

最近では、インターネットを使えば簡単にわかります。
特に同じ建物の中で空室が目立つようになって来たときには、交渉は成功しやすいでしょう。

ただし、更新することを前提にすることがポイントです。
強引な駆け引きを繰り返していても、だれも得をしない状況になります。
繁忙期も、すぐに入居者が見つかる時期にあたりますので、相手にされないこともあるということを注意しておくといいでしょう。