子どもの野菜の好き嫌いを克服させる工夫

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野菜

苦手なものは誰しもがあるはず、しかし・・・

子供の頃、野菜の好き嫌いというのは、一度くらいはあるものです。
ですが、栄養のバランスということを考えると、どうしても野菜は摂取させたいという思いが親としては強いでしょう。
特に大人になっても好き嫌いがあるということは世間体に見ても良くなく、栄養バランスも偏る懸念があるため、子供の内に克服させたいと考えている人が多いです。

まず、なぜ子供が野菜が苦手なのかを考えなければいけません。
苦手とされる味の代表は、苦みと酸味です。
大人になると、うまみとして感じることも出てきますが、本能的に苦みは毒であると考えますし、酸味は腐敗した状態であると判断します。

子供のときには、味覚が敏感なため、生命活動を考え、こうした味のものを危険と認識して苦手となるケースがあり、これは一種当然のことなのだと考えなければいけないのです。

美味しい野菜を食卓に揃えるには

美味しい野菜を手に入れるには情報収集力も必要です。
スーパーに行くと野菜がたくさん並んでいますが、多くの人が、値段と野菜の量を見て購入を決めているでしょう。
しかし、「産地直送」という札や、生産者の顔写真、生産地や無農薬野菜という記述など、野菜を選択するための材料は多くあります。

もちろん、ブランド野菜や無農薬野菜はお値段が高い場合もありますが、こちらのグラフのように現代、品種改良が進む中で野菜の中の栄養素の量はどんどん減少している傾向があるため、品種改良されていない昔ながらの野菜が健康面でも注目されつつあります。

野菜100g中の栄養素の年代による変化
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栄養素が半分以下に減少していることが分かります。ただ野菜を摂取して満足するのではなく、その食べている野菜にはどのくらい栄養が含まれているかを野菜の選択の方法からしっかりと考えていかなければならないのです。

切り方で変わる味

次の問題は、苦手な味がしないような味付け、調理ができるかどうかでしょう。
それも、その味を嫌いと覚える前に、先入観として受け付けないようにしなければいけません。

嫌いな野菜ということで、代表に挙げられてしまうのがピーマンでしょう。
大人でも嫌いな人がたくさんいます。しかし、栄養価を考えれば、是非とも克服したい野菜です。

ピーマンの場合、代表的な問題が苦みにあります。
この苦みを出さないようにするためには、横向きに切るといいでしょう。
ピザに乗っているピーマンを苦いと感じる人はいないように、こうした切り方をするだけで味が変わります。
さらに下茹でしてあげるだけで、青臭さも抜け苦みもなくなります。

逆に横に切ると苦みが出るのが玉ねぎです。
繊維にそって切れば苦味は出にくくなりますし、食感もよくなります。
水にさらしたいところですが、栄養素も流れてしまいますので、氷水にしてさっと通す程度にすることがポイントです。

人参は、食感を生かすのなら縦に切り、味を染みやすくするのであれば横に切るといいでしょう。
栄養は落ちますが、慣れるまで下茹でして臭みを抜くというのも効果があります。

裏技的ですが、とにかく摂取させるというのであれば、何でもすりおろしてしまう方法が効果的です。
いつまでも克服できない場合は、ハンバーグやドーナツなどに混ぜてしまってもよいでしょう。

苦手なものは、苦手な部分が何なのかを知ることから始めなければいけません。
克服できるように緩和させることが重要なのです。